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夏季鍛錬 本部 事業部 お客さまサービスG
課長代理

細川 真由美

 高知県内のある業界で、夏になると伝統行事のように、職場単位でアフターファイブに実施される行事があります。
 この行事、「夏季鍛錬」と呼ばれていますが、約束ごとがいくつかあります。
 暑い夏の夕方、終業後にすぐ始まる。
 開催日は、次の日の仕事に差し支えることのないように休前日の場合が多い。
 開催場所は近くの川や海岸だったり、広場だったり、屋根があっても風通しがよく、クーラーはない場所。
 ビールと料理がふんだんに用意され、飲み放題、食べ放題。(言い方を変えれば、飲んで食べるだけ。)
 料理は、炭焼きバーベキューがメイン。参加者のなかに川釣り名人がいれば、鮎やアメゴが振舞われるラッキーな場合もあり。
 日が暮れて、あたりがすっかり暗くなった20時過ぎには、ほぼ終了です。
 「夏季鍛錬」という言葉の本来の意味は、暑い夏に心身を鍛えたり、技能をみがいたりすることなのでしょうが、この行事は、いったい何を鍛錬しているのか、いまだに不明です。(と言いながら、私は高松に転勤になってからも、毎年のように高知まで帰って参加しています。)
 ちなみに、同じ業界でも高知県以外では、「暑気払い」とか別の名称で開催されているようです。
 電気に関係する仕事をしていて、真夏でも外で作業する人たちがほとんどを占めるこの業界。「夏季鍛錬」は、年齢や役職、性別など関係なしに、楽しい語らいがあって、ストレス解消になり、また、コミュニケーションの場のひとつとして、有意義な夏の行事となっています。
 技術継承の問題が取りざたされている昨今ですが、コミュニケーションの良い職場は、技術継承もうまくいくのではないでしょうか。いつまでも「夏季鍛錬」を続けてほしいものです。
さて、今年の夏は、私にとってまさに「夏季鍛錬」となった行事がありました。
 7月に一泊二日で、富士山に登ってきたのです。
 きっかけは、富士山に3回登ったことがあるという同期入社のA氏からの誘い。
 「今年、また行こうと思っているけど、細川も行くか?」と言われて、断る理由がなく、連れて行ってもらうことになってしまいました。
 私はふだん、運動らしいことは全くしていないのに、かなり無謀です。
 それでも無事に山頂まで行って帰ってくることができたのは、何もかも企画してくれたA氏のおかげです。
 余裕をもったスケジュールだったので、時間をかけてマイペースで登ることができたし、スタート地点の5合目で体を慣らす時間がたっぷりあって、高山病になることもありませんでした。
 お天気もバツグンで、一泊した7合目の山小屋から見た御来光は感動ものでした。
 それにしても、上りは苦しかったですね。体力がないので、ひんぱんに休憩をとって、精神力だけで登った感じです。
 体力不足を補うために、登山用グッズは万全にしてのぞみました。
 そのなかのひとつで、サポート力のあるタイツは効果があったと思います。登山のあいだ、足の疲れがまったく出ませんでした。
 ただ、山から下りてこのタイツを脱いだ次の日からは、これまでに経験したことのないくらい酷い筋肉痛になって、大変な思いをしました。
 筋肉痛の薬が、数日でなくなってしまいましたが、その効き目もなく、1週間ずっと、「イタタタタ…」と言いながらロボットのように歩いていました。
 今は、その痛みも忘れて、またどこかの山に行こうかなんて考えています。
 最近、若い女性の間で登山が人気のようで、山ガールという言葉も生まれていますが、私もたった一度の富士登山で、すっかり山ガール(山おばさん?)に変身です。
 山は、いいですよ~。
ところで、鍛錬というと、金属を打ち鍛えるという意味もあります。
 「鉄は熱いうちに打て」ということわざは、人は若いうちに鍛えよ。物事を行うべき時機を逃すなという意味になります。
 鉄をつくる技術を確立したのは、紀元前14世紀ごろを頂点として現在のトルコあたりに大帝国を築いたヒッタイト人であるといわれています。
 鉄器と馬を用いることで、軍事力に優越した民族であったとのこと。
 旧字体の「鐵」という漢字を分解すると、「“金”属の“王”と“哉”(なる)」で、鉄は金属の王ということになります。
 今では地球上で最も多く使われている金属である鉄が、古代では金属の王というくらい貴重だったのです。
 なお、人類が最初に手に入れた金属は、鉄よりも低い温度で製造できる青銅になります。
 大昔、石器を武器としていた民族を、青銅を武器とする民族が滅ぼし、次は鉄を武器とする民族が滅ぼし、それ以降は鉄に関する高度な技術をもった国が優位に立ってきました。
 そんなことを考えると鉄のなかに人類の歴史が感じられます。
 金属は、電気や熱を伝えやすいという性質があります。
 電線の材料として、電気を流す役目をしている導体材料に用いられるのは、金属のなかでもより電気を通しやすく、安価に手に入り、また加工しやすい銅やアルミニウムになります。
 鉄は電気の通しやすさで、銅やアルミニウムに劣るため、電線の導体材料としては使われていません。
 電気を通しやすい順番でいうと銀、銅、金、アルミニウム…という順番になります。
 貴金属である金や銀が電気を通しやすいのは意外ですが、超豪華なプレミアム電線をつくっても誰も買わないですよね。
 電線の材料に使われるアルミニウムは、実は精製の際に大量の電気を消費するため、電気の缶詰といわれています。
 原料となる鉱石のボーキサイトからアルミニウムを取り出すには、電気分解が必要で、そのために大量の電気が消費されます。
 電気分解が必要なアルミニウムが登場するのは、銅や鉄のように大昔ではなく、近代になってからで、電気が普及してからの話になります。
 大量に電気を消費してもアルミニウムをつくるのは、それだけアルミニウムの利用価値が大きいということなのですね。
 アルミニウムは融点が低いので、リサイクルすれば、再生地金をつくるのに必要なエネルギーは、原料鉱石からつくる場合に比べてほんの3%程度です。
 世界総生産量が現在、金属材料のなかで鉄に次いで2番目となっているアルミニウム。私たち一人ひとりが、リサイクルに協力すれば、ものすごい省エネになります。
私にとって、この原稿を書くのも大変な「夏季鍛錬」ですが、これでひとまず終了です。 今夜はゆっくり生ビールでもいただきま~す。 この解放感、何とも言えませんね~。

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