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見えない「でんき」が見えてくる! だから電気はおもしろい22
バッテリーの日 本部 保安事業部総括課 副長
細川 真由美

私の愛車は、新車で購入後、2年しか経っていないのですが、今年の夏、2回もバッテリーあがりを経験しました。
  バッテリーあがりの原因は、車に乗ることが少ないため。
  私は今年3月に高知市内から引っ越して、高松市内に住んでいます。
  勤務先まで2キロ足らずなので、毎日歩いて通勤しています。そして、ちょっと出かけるときは、家から琴電の電停まで歩いてすぐなので、よく電車を利用します。
  そんな便利な場所に住んでいるため、車に乗る機会がだんだん少なくなり、さらにガソリンの値上がりもあって、車に乗ることを控えるようになっていました。
  ある日、久しぶりに車のエンジンをかけようとしたら、…バッテリーがあがっていたのです。ガックリするとともに、1カ月ちかく車に乗ってなかったことを思い出しました。
  でも不幸中の幸いで、駐車場の隣は自動車修理工場。「助けて〜」と駆け込むと、すぐ充電してくれて一安心しました。
  それからは、バッテリーに不安を抱きながら数回車に乗ったのですが、3週間ほど乗らない日が続いたら、またバッテリーがあがってしまい、再びガックリ。
  その時は、とりあえず車に乗る必要性もなくて、バッテリーがあがったままで放置。
  「またバッテリーがあがった〜」と友人に訴えると、「乗らないなら、そのままでいいじゃない」と言うので、「それもそうか。しばらく乗る予定もないし」とさらに放置。
  しかし、1カ月が過ぎてそろそろなんとかしなくてはと思い始め、友人に、「もうバッテリー交換したほうがいいよね」と相談し、何らかの助けを期待したのですが、「工具は持っているでしょう。バッテリー取替なんて簡単だから、車屋さんに頼まなくても自分でできるよ」と励まされただけ(?)でした。
  結局、2カ月後、自転車に乗って、近くの自動車部品販売店に向かい、これまでより少々性能の良いバッテリーを買い求め、自転車のかごに入れて持って帰りました。そして、ひとりでごそごそと駐車場の隅で車のボンネットを開けてバッテリー交換をしたのです。
  最初にマイナス端子を外して、次にプラス端子を外す。バッテリーの取り付け金具を外してバッテリーを交換したら、また取り付け金具をつける。そしてプラス端子をつけて、次にマイナス端子をつけて終わり。
  マイナスから始まり、マイナスで終わるという手順どおりにやらないと、工具が車のボディに触ってショートしたり、最悪の場合はバッテリーの爆発につながったりすることもあるそうですが、手順を守れば簡単。
  しかし、バッテリーはなるべく長持ちさせたいものです。
  これからは、ガソリン代をケチってバッテリーの寿命を縮めることのないよう、一週間に一度くらいはエンジンをかけなくてはと反省いたしました。
  何はともあれ、車がシャキーン! と生き返ってめでたしめでたしと、その日以降、快適なドライブを楽しんでおります。
ところで、自動車のバッテリーは鉛蓄電池が使われていますが、「電池」を大きくわけると、化学反応を利用して電気をつくる「化学電池」と物理反応を利用して電気をつくる「物理電池」に分類されます。
  「化学電池」をさらに分類すると、充電できないので使い捨てとなる乾電池やボタン電池などの「一次電池」と、充電して繰り返し使えるバッテリーなどの「二次電池」、そして近年話題になっている「燃料電池」の3つに分類されます。
  地球温暖化防止の観点からクリーンなエネルギーとして注目されている太陽光発電には太陽電池が使われていますが、太陽電池は「物理電池」になります。ソーラー電卓などには小さな太陽電池が使われています。
  乾電池やバッテリーのしくみは、学生時代に習ったことがあって、なんとなくわかるような気がしますが、太陽電池のしくみについては「あんな薄いもので、どうやって電気ができるの?」と、ちょっと不思議に思いませんか?
同僚といつも行っているバーのマスターからも太陽電池について質問がありました。今、私たちの宿題になっています。
  マスターは、私たちより年が若いのにいろんなことを知っていて、「何でそんなことを知っちゅうが?」と驚かされることも度々。
  マスターは、「バーのおやじを何十年もやっていたら、お客さんの話を聞いて自然に覚えますよ」と澄まして言うのですが、私たちはこの店に行くたびにそんなマスターとの新たな話題で盛り上がり、あっという間に時計の針が進んでしまいます。
  ある晩、カウンターでいつものように同僚と飲んでいると、マスターが「太陽電池は、どうやって光を電気にかえているか」と聞いてきました。
  すでにずいぶん飲んでいたし、太陽電池については説明するほどの知識は持ち合わせてなかった私たちは「え〜と、…」と話しが途切れてしまい、次回までの宿題になってしまいました。でも、そのあと何回お店に行っても、宿題はそのままになっているので、この原稿作成の機会にわかりやすい答えを考えてみました。
  太陽電池は、光のエネルギーを電気エネルギーに直接変換する装置です。電気をためる蓄電機能はありません。
  太陽電池には、半導体のシリコンが多く使われています。
  半導体には、プラスの電気を帯びやすい性質をもつp型半導体とマイナスの電気を帯びやすい性質をもつn型半導体があります。
  p型半導体とn型半導体を重ね合わせたものに光を当てると、プラスとマイナスの粒子が発生します。そしてプラスの電気はp型半導体、マイナスの電気はn型半導体に集まります。それに電線をつなげば電気を取り出すことができるのです。
今回、電池のことを調べていたら、「11月11日は電池の日」ということを知りました。十一が電池のプラスとマイナスに見えることに由来しているそうです。
  そして、「12月12日はバッテリーの日」とのこと。野球のバッテリーではなく、電池のバッテリーの日なのですが、野球のバッテリーの守備位置が数字で1、2とあらわされることに因んでいるそうです。
  さらに、11月11日(電池の日)から12月12日(バッテリーの日)までは、電池月間とのこと。
  私の場合は毎週、車のエンジンをかけるバッテリーの日が必要かも・・・。

 
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