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電気事故未然防止例153:このようにして事故が防げました 愛媛支部 新居浜事業所
丹 浩美
放射温度計によって応急対応!!
  設備の状況
  お客さまの業種は製造業で2階の1室に電気室を構えています。電気室内の設備はほとんどが25年以上経過している機器類ですが、停電して実施する年次点検での清掃や各部のチェックにより、今までは大きなトラブルもなく順調に推移してきました。
  発見時の状況
  8月中旬の14時ごろ、月次点検にお伺いしました。連絡責任者の工場長に点検開始の挨拶をして電気設備で何か気になるようなところがないかを問診し、その後点検に入りました。
  まず、電気室内の高圧部分の目視点検を行いましたが特に異常は見受けられませんでした。次に放射温度計(接触することなく各部の温度を測定することができる測定器具)を使用して各機器の温度を計測しました。するとほとんどの機器が35℃を示している中で、高圧コンデンサ用のPC(高圧カットアウト)3個所の内の1個所のみが70℃を示していました。さらに細かく測定を行ったところ、当該PCの電源側部分のみが高温になっていました。
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  応急措置等
  直ちに工場長に状況を説明し、停電をお願いしたところ、幸い30分ほど待てばラインを止めて停電させていただけることとなりました。
  停電して高温部を点検してみると、PCの受け刃と入り刃の接触部が緩くなり接触不良が発生し、過熱していたものと判明しました。接触不良の原因は経年劣化と考えられます。その場は応急処置を行って送電し、後日工事業者に取り替えていただきました。
  放射温度計という測定器のおかげで早期に異常を発見できましたが、万一見落としていればPCが焼損し、停電事故になって工場の生産にも多大な影響をおよぼしていたものと思われます。また、PCにつながっている高圧コンデンサにも不具合が生じ、故障機器の範囲が広がっていたかもしれませんでした。
  今後の取組み

  「前回の点検では異常がなくても今回はどうであろうか」という考えで、常に点検させていただくことを事業所全員で再確認しました。そして、放射温度計などの高度な測定機器を十分に活用し、少しでも多くお客さまのお役立ちができる協会を目指してまいります。

 
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