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電気事故未然防止例125:このようにして事故が防げました 愛媛支部 三島支所
重見 健啓
お客さまの情報が事故を防ぐ
  状況
説明図  あるビジネスホテルへ月次点検に行ったときのことです。まず連絡責任者と会い「何か変わったことはなかったでしょうか。」とお尋ねすると「2階喫茶店の照明が時々ちらつくことがあるので調べてほしい。」と依頼されました。
  早速2階喫茶店の電灯盤および照明器具等の点検を実施しましたが、異常は見つかりませんでした。次にキュービクル内の点検をすることにしました。2階へ送電しているブレーカを調査した結果、負荷電流がほとんど流れていないのにも関わらず、ブレーカの二次側の中相が三相の中で温度が少し高いのに気づきました(放射温度計により測定実施)。二次側の変色はありませんでしたが、端子の緩みも考えられたため、連絡責任者に停電のお願いをし、ブレーカの二次側端子の増締めを実施しました。増締め後、温度の異常はなくなりました。この状況を連絡責任者に説明し、しばらく様子を見て頂くようお願いしました。
  その後、たまに同じ状況が発生すると連絡があり、今度はホテルの2階部屋に電圧測定器(アラームワン)で電圧測定することにしました。その結果、チェックアウト時や朝食時間帯に限り、常時105Vある電圧が90Vまでに下がっていました。翌日、異常のある時間帯に出向き、前回異常のあったブレーカの端子を再度点検したところ、圧着付近が70〜80℃までに過熱していました。圧着部分の不良と判断し、連絡責任者に報告後、業者に改修を実施してもらいました。その後、2階喫茶店での照明の異常はなくなりました。
  連絡責任者からの情報により、場合によっては異常電圧や過熱で機器焼損、という事故を防止できたことは、良かったと思います。ちょっとした情報でも事故防止になると痛感しました。
 
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