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電気事故未然防止例121:このようにして事故が防げました 愛媛支部 西条支所
村上 正浩
芸予地震で高圧線断線
  3月24日の芸予地震で、西条支所管内でも激しい揺れが感じられました。当日は第4土曜日であり、休みの事業所が多かったのか?故障等の連絡は少なかったと思います。しかし、NTT回線の混雑により、市内回線はまだ良かったのですが転送電話による支部への連絡ができず、電話がつながらないと電力の営業所に出向いてきたお客さまもいらっしゃったそうです。“天災は忘れた頃にやってくる”の通り、何気なく生活している時に地震が発生しました。幸い私も知り合いの皆さんも、怪我もなく済みましたが、いつまた起こるかもしれない天災に備えたいと思っていますが、まだ何も準備はできていません。
説明図(高圧線断線の様子)  それでは、今回私が経験した地震による災害を未然に防止できたことを、紹介したいと思います。芸予地震の翌々日(3月26日)支所長指示のもと、お客さま設備の巡視を実施していたとき、K医院の区分開閉器(G付PAS)が少し傾いているのをN技師と共に発見しました。早速院長先生に連絡を取り、屋上から開閉器を確認すると、アングル取り付けが歪んでいるとともに、開閉器2次側の避雷器に接続している高圧線が2相取り付けから外れ風で揺れている状態でした(後で確認できたのですが、地震の振動により避雷器の接続部で折れていました)。
  このまま放置すると、風やまた何時起きるかもしれない地震により、地絡・短絡事故になりかねない状態であると、院長先生に報告し、現場で説明もしました。
  院長先生も事の重大さを認識され、出入りの業者さんに連絡して改修の依頼をしてくださいました。すぐに業者さんが来てくれたのですが、屋側フレームに開閉器を取り付けているため、高所作業車が必要であり、その手配および電源側の防護の依頼などで刻々と時間が過ぎていきました。電源側の防護は、四電工さんの手が取れないので電力さんが直営でしますとの連絡が入り、現場を下見に来た内線担当U氏が、直営で外れた高圧線も処置するように手配をしてくださいました(業者さん手配の高所作業車は、2、3日予約がいっぱいで、当日使用不可能でした)。
  夕方、復旧作業で大変忙しいにも関わらず、電力さんが直営で仮改修をしてくださり、事なきを得ました。
  本復旧は、29日(木)に業者さんにより無事終わりました。
  高所作業車がないとどうしようもない場所で、工事業者さんおよび電力さんの多大な協力を頂き復旧できたことに感謝するとともに、事故の発生により病院が停電することを未然に防げたことで、保安協会職員として充実した気持ちで1日が終わりました。
 
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