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だから電気はおもしろい Part.58 家について考える

いつもの仲間とSさんのお家に集まり、囲炉裏をかこんでワイワイおしゃべりをしながら食べて飲んでしていた最中のこと。
 「この家を建てたんは正徳2年と書いとったんで」とSさんはいつもの調子でニコニコしながら話しはじめました。
 「ほんでな、正徳2年とゆうんは江戸時代の中頃のことや。西暦なら1712年になるから、この家は300年以上前に建てられたんで」
 徳島県三好市の山の中腹にあり、年に数回、私たちがお世話になっているこのお家。Sさんのお母さんの実家なのですが、ずいぶん前から住む人がいなくなり、そのままになっていたのをSさんが改修したとのこと。そして、みんなが集まる家としてよみがえったのでした。
 お城や神社仏閣で近年実施されている改修工事と同じく、平成の大改修と言っても良いかも。
 黒光りのするあの柱は、やっぱり正徳2年だろうなぁ。このすすけた天井もそうだろうなぁ。Sさんの話を聞き、あらためて柱や天井を見る私たち。
 ここには、昔なつかしいかまど、囲炉裏、直火炊きの五右衛門風呂があり、料理ができるし、お風呂も使えます。生活できる設備がそろっているのです。
 布団の数も十分あるので、私たちは1泊分の着替え、2食分の食材、アルコール類を持って行けばOKです。
 毎回、夕方近くから10人ぐらい集まって、食事やお風呂の準備をしていますが、面白いことに、自然と役割分担ができています。
 たき物に火をつけて調理をしたりお風呂を沸かしたりするのは手間がかかりますが、みんなでやれば楽しくできます。
 仲間のなかには、みんなから「料理長」と呼ばれる料理上手な男性がいるので、女性たちは、料理長の指示を仰ぎながら野菜を切ったりするだけです。
 そして準備が完了したら、囲炉裏を囲んで豪華な晩餐会がはじまります。
 夜が更けてくると、それぞれ自由気ままな行動になって、夏なら縁側に出て星を見ながらしゃべる人たちがいたり、眠たくなって早めに寝てしまう人がいたり。
 この一泊二日の集まりは、本当に楽しいひと時です。

ところで、このお家は照明と冷蔵庫があるので、電気は使っているのですが、エアコンはなく、給湯・調理に電気や燃料は使っていません。少ないエネルギーで暮らせるお家です。
 私の実家も子供のころは、こんな感じだったですね。お風呂とトイレが別棟で、もっと不便でしたけど。
 近年、家庭でのエネルギー消費量が大幅に増加してきているそうです。
 快適便利に生活するため、無理な省エネは必要ありません。しかし、無駄な使い方をしていないか、一人ひとりが気を付けたいですね。
 さて、いきなりかたい話になりますが、「エネルギー白書2014」に書かれてあったデータをご紹介しましょう。
 2012年度の日本のエネルギー消費を部門別構成比でみると、産業部門42.6%、運輸部門23.1%。業務部門20.0%、家庭部門14.3%となっています。
 また、1973年度の第一次オイルショック当時と2012年度を比較すると産業部門のエネルギー消費は0.8倍と大きく効率化していますが、逆に家庭部門のエネルギー消費は、約2.1倍と大幅に増加しています。
 2012年度の家庭部門を詳しくみてみると、エネルギー源別では、電気50.5%、都市ガス20.8%、LPガス10.4%、灯油17.5%、その他0.8%。
 用途別では動力・照明他37.3%、給湯28.0%、暖房24.0%、冷房2.3%になっています。
 なお、家庭で消費電力量が多いのは、エアコン等の空調機器となります。
 家庭で省エネを進めるためのポイントはいくつかあります。
 まずは、すぐに実施できることとして、こまめに照明を消したり、エアコンの設定温度を夏は28℃、冬は20℃としたり、使い方に気を付けて無駄をなくしましょう。
 待機時消費電力にも注意しましょう。2012年度の調査では、年間消費電力の5.1%になっているそうです。
 そして早めに、最新の省エネ機器に買い替えましょう。ものを大切にして壊れるまで使いたいとも思いますが、10年前の機器と最近の機器を比べてみると、省エネが進んでいるのにおどろきます。
 特に、24時間365日、電気を消費している冷蔵庫は、早めに買い替えしたほうが良いですね。
それから、家族が同じ部屋に集まることが省エネにつながります!
 一人ひとりが別々の部屋に閉じこもることなく、家族みんなで集まって団らんしましょう。
 さらに、これは簡単な話ではないですが、新築やリフォームの際には、住宅そのものの省エネ性能を高めるように設計施工してもらいましょう。
 省エネ性能の高い住宅は、「省エネ住宅」と呼ばれています。
 省エネ住宅は、従来の住宅に比べると建設時のコストが高くなってしまいますが、居住時のエネルギー消費量を減らすことができます。
 おまけに快適・健康的な住宅になります。夏涼しく、冬暖かいのです。
 ポイントは断熱です。住宅に使用される断熱材は、すき間があると熱が逃げるし、結露が発生します。すき間のないように施工することが、省エネにつながります。
 専門知識がないからといって施工業者さんにすべてお任せするのではなく、施主として「適切な厚さの断熱材が、すき間なく施工されているか」ということはチェックしたいものです。
 窓の断熱も重要です。冬の暖房時に、窓などの開口部から外に熱が逃げる割合は約5割。夏の冷房時に、開口部から熱が入る割合は約7割とのこと。
 この熱の出入りを抑えるためには、断熱性能の高いサッシを入れることが重要になります。
 従来のアルミサッシに比べて、熱損失を7割以上カットできるサッシもありますので、新築やリフォームの際には採用を検討したいですね。
 省エネ住宅にするメリットはたくさんあります。
 その1。断熱性能を高くすると冷暖房費を減らすことができて経済的です。
 その2。結露が抑えられ、カビやダニの発生を予防できます。また、柱や梁などが腐りにくくなります。
 その3。暖房していない部屋でも寒くなく過ごせるので、お風呂やトイレなどでのヒートショックを予防できます。
 ヒートショックとは、急激な温度の変化が原因となり起こる健康被害のこと。
 ヒートショックに関連して入浴中に死亡したと推定された2011年度死亡者数は、1年間で約17,000人。その数は交通事故による死亡者数の3倍以上だったそうです。
 断熱をして、できるだけ家のなかの温度差を小さくしたいものです。
 その4。エネルギーの排出量を低減できるので、地球温暖化防止に貢献できます。
 家は3回建てて初めて満足する家を建てることができるという話があります。でも一生のうちで、3回も家を建てることは、なかなか難しいですよね。
 何度も建てることが難しいからこそ、そして家は大きな買い物だからこそ、住宅そのものの省エネ性能を高めることを考えたいですね。

知り合いの電気工事業者さんが、「犬小屋にエアコンを入れる工事を何度か頼まれたけど、天井が低いので工事しにくかった」と言っていました。エアコンのある犬小屋が増えてきたら、省エネ犬小屋も考えないといけないですね。

 今年もよろしくお願いいたします。

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