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電気の安全広報

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だから電気はおもしろい

こたつむり? 本部 営業部 開発G
課長

細川 真由美

日本独特の暖房器具である「こたつ」。
 こたつの歴史は、室町時代からはじまったそうで、長い間、その熱源は炭火でした。
 私が子供のころは、炭火のこたつを使っている家も少なくありませんでした。
 いつも遊びに行っていた近所の家も炭火の掘りごたつだったので、足を入れると火傷しそうで、怖かったのを覚えています。
 その当時、電気こたつがある家でも、やぐらの下部にヒータを置いているタイプが多かったように思います。
 炭火の時代からの常識では、こたつの熱源はやぐらの下部にあるべきものでした。
 大正13年ころには電気こたつが発売されていましたが、この常識は長いこと破られることがありませんでした。
 やぐらの下部に熱源があると自由に足を伸ばすことができません。
 ある時、その不自由さを解消することを考えていた技術者が、これまでの固定観念から脱却し、やぐらの上部に下向きにヒータを取り付けることを思いついたそうです。
 こうして現在の形の電気こたつが、発売され、一気に普及していったのです。昭和32年のことでした。
固定観念にとらわれず、視点を変えることで見えてくることがあります。
 ここ数年、お客さまの工場や事務所などに出向き、省エネについてアドバイスさせていただく機会が多くなっています。
 省エネ講習会や企業の省エネ実施事例の紹介のなかで、具体的な改善項目を見つける際の着眼点として「ヤメル、トメル、サゲル、ナオス、ヒロウ、カエル」という6つの視点が紹介されることがあります。
 6つの視点は、漏れなく多くのアイデアを抽出する手法として効果的です。
 6つの視点から見た具体的な改善項目は、次のとおりです。
 ヤメルは、照明の間引き、過剰設備の撤去等。
 トメルは、昼休みの消灯、コンプレッサーの空転防止等。
 サゲルは、温度・圧力・流量・回転数等を下げる。
 ナオスは、エア漏れ・蒸気漏れの修理、断熱材のはがれた個所の修理等。
 ヒロウは、排水・排気の廃熱回収等。
 カエルは、熱源を変える、工程を変える、高効率機器に変える等。
 私は最近、「ヤメル、トメル、サゲル、ナオス、ヒロウ、カエル」とよく口にするようになったので、早口で言えるようになっていますよ~。
お客さまの業種は多種多様。エネルギーを使っている設備も千差万別。そして省エネ意識や着眼点も様々です。
 コツコツ地道に取り組まれているお客さま。ユニークな発想で運用改善に取り組まれているお客さま。思い切った設備投資で高効率機器への更新をされているお客さま等々。
 しかし、どこの事業所でも共通して言えるのは、省エネに取り組もうとした時、まずはエネルギー管理組織の整備が大切だということです。
 組織のトップがリーダーとなり、全員が参画できる組織をつくることです。
 そして、関係者が集まり、ブレーンストーミングなどにより改善事項を見つけ出します。
 ここでは、固定観念にとらわれない柔軟な発想をすることがポイントです。
 「ヤメル、トメル、サゲル、ナオス、ヒロウ、カエル」の6つの視点が、改善事項を見つけ出すための着眼点のひとつになります。
 エネルギー使用量の大きい設備や、簡単に取り組める設備などに、まず着眼するというのもよいでしょう。
 現在、インターネット上に業種別の省エネのパンフレット等が掲載されています。
 業種ごとのエネルギー消費の特徴や着眼点、具体的な設備ごとの省エネポイント等が掲載されていますので、大変参考になるかと思います。
実は昨夏、私は当協会本部の建物でエネルギー管理組織の一員となり、自ら実施してみました。
 昨夏は当初、四国でも22年度比▲7%以上の節電目標が掲げられ(その後▲5%以上に変更)、当協会本部でも22年度比▲7%を目標に取り組もうということになりました。
 デマンドも使用量も22年度比▲7%を目標にしました。
 当協会の職員の節電意識は高く、それまでも「こまめな消灯」「エアコンの適切な温度管理」など実施していましたが、具体的に目標を立てて組織的な活動を行ったのは昨夏がはじめてでした。
 昨年の6月から活動をスタートし、「省エネ推進会」を組織して、定期的に1時間程度の省エネ推進会議を開催しています。
 毎回の会議のなかで、活動実績の報告、節電対策の実施状況、実施内容に対する意見交換、今後の対応などを話し合います。
 まず節電対策として実施したのは、費用がかからず簡単にできる運用改善ばかり。20項目程度をリストアップして、関係部署などへの確認が必要なもの以外は、即時実施しました。
 夏期の会議は5回開催し、会議後には、議事録と電気使用状況をイントラネット上で全員に周知し、みんなの協力を求めました。
 その結果、7~8月の3カ月平均で、デマンドも使用量も22年度比で約▲14%となり、目標を大きく上回りました。
 私は、これまでお客さまにお話ししてきた「エネルギー管理組織を整備して、PDCAサイクルを回そう」ということを、身をもって体験し、改めてその大切さがわかりました。
 一般に会議というとあまりおもしろくないものですが、省エネ推進会議は自由な意見が言える、短期間に成果が現れる、みんなで達成したという仲間意識が芽生えるという点でやりがいのある会議でしたね。
 こうした運用改善の活動は、気を抜くとすぐに後戻りしてしまいますが、費用がかからず簡単にでき、みんなに省エネ意識をもってもらうことができるというメリットがあります。
 これからも当協会の省エネ活動のPDCAサイクルをしっかり回して、活動の成果をお客さまの前でお話しできるようにしたいものです。
近年、エアコンの普及が進んだことや、畳の部屋が少なくなったことなどから、こたつのない家庭が増えています。
 こたつから頭だけ出して、ほとんどこたつと一体化して生活している人のことを俗語で 「こたつむり」(こたつ+かたつむり)と呼ぶそうですが、そんな生き物も何年か先には絶滅危惧種になるのかも。
 また、「雪やこんこ あられやこんこ…猫はこたつで丸くなる」という童謡を歌うと「こたつって何?」って聞く子が現れるかも。(子供のころの私は、猫と一緒にこたつにもぐり込んで、よく猫に引っかかれていました。)
 そうして、冬はこたつでみかんを食べながら家族団らんというのは、古き良き時代の話になってしまうのでしょうか。
会社の同僚に、「今回の電気と保安のお題は、こたつ。子供のころ、どんなこたつだった?」とたずねると、「そう言えば、うちのこたつには、かあちゃんが、ご飯の入ったおひつを入れてた。」と聞いて、「ホント? 足を入れるこたつに、食べ物を入れていたなんて信じられん!!」と言った私。
 あとでインターネットを検索してみたら、電子ジャーがなかった時代には、ご飯の保温のためにおひつをこたつに入れておくというのは、けっこうあった話ということがわかりました。
 そして私は、足を入れるこたつには食べる物を入れるわけがないという固定観念にとらわれていたことに気がついたのでした。…そういえば、おひつを毛布とかにくるんで、こたつ布団に入れていたのを見たことがあったような気がしてきた…。

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