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電気の安全広報

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だから電気はおもしろい
第 3 回 トンネルから抜け出せない話

 紅葉の季節になりました。
 四国内の高速道路には、私だけの紅葉スポットがいくつかあります。
 なかでも高知道の馬立パーキングエリアと立川パーキングエリアは、大好きな場所です。
 どちらも四国山地の中にあり、四季折々の山の景色も良いのですが、秋になると敷地に植えられた木々が毎年、見とれるほど美しく紅葉するのです。
 私は勤務地が高松で、実家が高知なので、月に何度か、高松と高知を往復しています。
 片道約1時間半の高速道路の運転は、ひとりだと退屈で、大きなあくびが止まらなくなることがあります。
 そんな時は、パーキングエリアで休憩して気分転換します。
 景色を楽しむだけでなく、お腹がすいたら蕎麦を食べたり、眠くてたまらない時は仮眠をとることもあります。
 馬立パーキングエリアは上り線にあり、笹ヶ峰トンネルを出てすぐの愛媛県側。立川パーキングエリアは下り線にあり、笹ヶ峰トンネルを出た後、短いトンネルをさらに2つ抜けて少し走った先の高知県側にあります。
 笹ヶ峰トンネルは、四国の高速道路で一番長いトンネルです。
 高知と愛媛の県境にあるため、トンネルの途中で、カーナビが「高知県に入りました」とか「愛媛県に入りました」とか、毎回教えてくれます。
 細かく言うと、上り線4,290mに比べて、下り線4,307mと若干長くなり、下り線のほうが四国の高速道路で一番長いトンネルです。
 ちなみに道路トンネルで四国一長いのは、寒風山トンネルの5,432mです(覚えやすい数字!)。
 四国山地を縦断する高知道はトンネルだらけで、特に多い川之江東JCTから南国ICまでは約50kmの間に、上り線22本、下り線19本のトンネルがあります。
 「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」は川端康成の有名な小説の書き出しですが、同じように私も高知道を走っていて、長いトンネルを抜けると天気が一変したという経験が何度もあります。
 トンネルを抜けると大雨の時や、雪で真っ白の時は、ハンドルを握る手に力が入ります。
 トンネルだらけは退屈だと思う反面、大雨、大雪、凍結、霧などで運転しにくい時は、「切れ目なく、ずっとトンネルだったら運転しやすいのに」などと勝手なことを思っています。

 私は毎日、トンネルを通って通勤しています。
 JRの線路下を通る、歩行者・自転車用の短いトンネルです。
 このトンネルのおかげで、踏切もなく、安全に通行できています。
 長さ6mぐらいのトンネルなので照明器具は設置されていないと思っていましたが、よく見ると直管形蛍光灯が2灯設置されていました。
 昼間は点灯していないので、自動点滅器があり、暗くなったら点灯しているのでしょう。
 この照明の電力会社との実際の契約は、公衆街路灯となり、定額料金のはずですが、仮に家庭用の電気料金単価で、年間電気料金を推定で計算してみると…
 蛍光灯1灯あたりの消費電力45W、年間点灯時間4,000時間、1kWhにつき29円95銭とすれば、45W÷1,000×2灯×4,000時間×29円95銭=10,782円となります。
 一般的なトンネルでは24時間365日、照明が点灯しています。
 上記の年間点灯時間を8,760時間に変えて計算すると、23,612円です。
 四国一長い寒風山トンネルは、四国のトンネルのなかで一番電気料金が高いのでしょうか? その金額は??

 一昔前まで、トンネルの照明器具はオレンジ色が主流でした。
 オレンジ色のランプは、ナトリウムランプで、今でもたまに目にすることがあります。
 オレンジ色の光は波長が長いため、排気ガスやホコリが多くても見通しが悪くなりにくいということで採用されていました。
 その後、使用電力量が少ないインバータ式蛍光ランプが主流となり、近年の新しいトンネルではLED照明器具が採用されているのを目にすることが多くなりました。
 既存のトンネル照明も、LEDへの取り替えが徐々に進んでいるようです。
 こんなふうに、トンネルに入るたび気になるので、照明器具の種類はよく見ていますが、照明器具の個数はさすがに数える気になりません。
 そこまでやるとトンネルマニアですね。

 今年の9月の連休には、関門海峡の下を通る関門トンネルを歩いてきました。
 山口県下関市と福岡県北九州市を結ぶ関門トンネルは、車用のトンネルの下に、歩行者と自転車・原付用のトンネルがあります。
 このトンネルは、昭和33年に21年の歳月をかけて完成したとのこと。
 私は、これまで何度も下関から北九州に渡っているのに、鉄道やバスで通過するだけだったので、このトンネルの存在を知ったのは今回がはじめて。
 福岡県北九州市の小倉と門司港に行くことを先に決め、下調べをしていたなかで知ったのですが、予想以上に面白い体験ができました。
 今回の旅は、ホテルで2泊、行きと帰りは夜行バスでの車中泊という行程でした。
 そろそろ夜行バスは、キビシイお年頃になっていますが、経費節減のために強行。
 1日目は小倉城周辺、2日目は門司港周辺、3日目は関門トンネルに行ってきました。
 2日目に行った門司港には、門司港レトロという観光スポットがあり、見るところ、買い物するところ、そして食べるところがたくさんあります。
 私はここから連絡船で、下関、そして宮本武蔵と佐々木小次郎が決闘したといわれる巌流島にも行ってきました。
 門司港レトロには、おいしい地ビールもあって、外で夕焼けや夜景を見ながら飲むこともできます(冬は、ちと寒いでしょうね)。
 門司港レトロは、1日では時間が足りないくらい楽しいところでした。
 3日目の朝は、再び門司港に向かい、門司港レトロを通り過ぎ、その先にある関門トンネル入り口を目指して一目散。
 トンネルを歩くためには、まず門司側の入口にあるエレベータで地下約60mに降ります。
 そこから海底部分の平坦な道を780m歩き、下関側の地下約55mからエレベータで地上に出ます。
 トンネルを歩く所要時間は、片道15分あれば十分です。
 道の幅は4m。もちろん周囲の景色は何も見えず、ただ歩くだけ。
 下関側から入って、門司側へ出ることもできるので、私はこのトンネルを往復しました。
 歩行者の通行料は無料。自転車と原付は片道20円の通行料を支払えば、押して通ることができます。
 連休中だったので、私も含めて明らかに観光客という人がほとんどでしたが、なかには自転車を押して通っている地元の人らしき姿も見かけました。
 こうしてトンネルを往復し、「海はいいな~」と、関門海峡を門司側から眺め、下関側から眺めしていたら、あっと言う間に半日が過ぎておりました。

 ところで、「私がトンネルにこだわるのは何故だろう」と考えながらここまで書いてきましたが、そういえばと思い当たることがありました。
 鍾乳洞は何億年もかけて、自然がつくったトンネルです。
 私の実家は、高知県の龍河洞という鍾乳洞のすぐ近くにあり、子供の頃には、観光客の人にくっ付いて鍾乳洞に入ってよく遊んでいました。
 そんなことが影響しているのかも知れません。それなら、いつまでたっても、トンネルから縁が切れないワケで…。

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