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電気事故例・体験談

電気事故例・体験談など

計画的な高圧受電設備更新の重要性について

設備等の状況
 ある銀行の支店のお客さま設備について、年次点検を実施しようとした際のことです。

発見時の状況
 年次点検のため停電させようと、低圧ブレーカーを開放した後、地絡継電器のテストボタンで高圧交流ガス負荷開閉器(以下PGS)を切ろうとしました。
 しかし、本来であればPGSが動作し、停電するはずでしたが、どういう訳か切れませんでした。
 PGSの下で待機していた作業員に確認したところ、「カチッという音はしたが、開閉器は切れていません」とのこと。
分解した高圧交流ガス負荷開閉器の内部 次に、PGSを手動操作で切ろうとしましたが、操作ハンドルが中間位置までしか動かず、停電できませんでした。このため、PGSの内部機構に不具合があると判断し、年次点検を中止することにしました。
 内部機構に不具合のおそれがあるPGSの「入・切」操作を実施したので、欠相(3相の内、1相でも接続していない状態)の可能性もあるため、電圧確認後に低圧ブレーカーを投入し、復電しました。
 お客さまのPGSは、1997年製と古く、このままの状態で使用していると、もしお客さまの高圧電気設備で漏電・短絡等の事故が発生した場合、電力会社の変電所遮断器が切れて、周辺の住宅や工場等を停電させる波及事故にまで発展するおそれがあるため、PGSおよび地絡継電器を至急取り替えていただくようにお客さまに依頼をしました。
イメージイラスト その日は夜ということもあり、すぐには、電気工事業者さんを手配することができませんでしたが、後日、新品の高圧交流気中負荷開閉器に取り替え、年次点検を無事終えることができ、また波及事故等を未然防止することもできました。
 この古くなったPGSを会社に持ち帰り点検すると、外観は錆もなく異常も見当たりませんでしたが、内部に充填されているガスが抜けている状態でした。さらにPGSを分解して確認すると、投入ハンドル部分より水分が浸入し、内部に錆が発生していました。
今後の取り組み
 普段、問題なく使用できている機器であっても、今回のような不具合が原因で、周辺の住宅や工場等を停電させてしまうような電気事故につながる可能性があります。
 また、PGSは電力会社の配電線に接続されていますので、不具合が発生すると電力会社に依頼し、配電線から切り離しをしてもらわないと、復旧工事に着手することができませんので、復旧に時間がかかるうえに、お客さまの業務にも多くの支障をきたすことになります。
 このため、お客さまに高圧受電設備更新の目安を提示し、これを参考に、取り替え計画を立てていただくなど、計画的な設備更新をお勧めし、その重要性を理解していただくためには、周知を繰り返し行うことが停電事故の未然防止に繋がるのだと痛感しました。

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