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電気事故未然防止例158:このようにして事故が防げました
絶縁監視装置の非連続な動作 漏電の原因は、扉に挟まれたビニールコードだった! 〜 香川支部 さぬき事業所 中谷 一夫
●警報発生の状況
  絶縁監視装置の警報を受信することによりお客さまを訪問し点検することがあります。警報発生により出動、しかし現場到着時は警報復帰し動作原因不明ということも少なくありません。事故原因を発見し、改修することができるのならそれが一番なのかもしれませんが、そううまくいかないことも多いようです。
  あるスーパーマーケットの絶縁監視装置(自動連絡方式)からの警報を受信、どうも断続的に漏電が発生しているらしいとのこと。早速現場に向かいましたが、現場到着時には警報復帰し異状はありませんでした。よくある「動作原因不明」の警報受信になるのではとの考えが頭をよぎりましたが警報は再発生しませんでした。点検を終えて異状のないことを確認し、お客さまに状況を説明していた時、一度だけ警報が発生しましたがすぐに復旧。その後しばらく様子をみても警報は再発生せず、いったん引き上げることにしました。しかし、その時の最後の警報が、実は警報発生原因究明のヒントだったのですがその時は気づきませんでした。
●再点検
  翌日、同じお客さまで再度警報が発生しているとの連絡を受け訪問しましたが、現場到着時には異状はありませんでした。漏電探査機をセットし調査することにしました。数時間後警報が発生し、1階電灯盤より漏電したとの表示がありました。再度探査機を1階電灯盤にセットし直しました。その結果、事務所コンセント回路で断続的に漏電が発生していたことが判明、事務所周辺を点検しました。
  事務所入口の扉の上にビニールコードがわたっているのを発見、その状況に危険を感じてビニールコードを点検しました。ビニールコードには挟んだ時にできるような小さな傷があり、よく見るとわずかに充電部分が露出していました。扉を開けたり閉めたりする時挟み込んで微少漏電していたようです。思いあたるふしがありました。前日、最後に出た警報は事務所に挨拶に行き扉を開閉した後に出ていたのです。
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●今後の対策
  ビニールコードを使用する場合は注意が必要です。幸いなことに微少漏電が発生しただけで不良部分を発見することができ、感電事故や漏電火災事故等につながらなかったことに、ほっと胸をなでおろしました。お客さまには状況を説明し、至急改修していただきました。
  連続しない漏電等の警報が発生する時は、今回のことを踏まえて慎重に対応していきたいと思います。
 
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