一般財団法人 四国電気保安協会 前に戻る  
 
見えない「でんき」が見えてくる! だから電気はおもしろい
Part11:志度でのひととき 高知支部お客さまサービス課
契約係長

細川 真由美
  明けましておめでとうございます。
  本年もよろしくお願いします。
と、年が変わるのをきっかけに、気持ちを新たに清々しい話題をお届けしたいのですが、今回も相変わらず旅とお酒の話題になりそうです…。

  ふだんは何の連絡もしないのに、毎年暮れになると必ず集まって飲む友人が2人います。
  今回は、3人で泊まりがけの忘年会をしようということになり、「カニ食べたい」「エビ食べたい」「貝食べたい」とあれこれ相談しているうちに、「香川県の志度に牡蠣食べ放題の店がある!」という情報を入手し、全員一致で「牡蠣食べ放題」に決定しました。
  3人とも「♪あーとーいーくつねるーとー」という状態でその日を指折り待ち、スーパーの生鮮コーナーで牡蠣のパックを見ても「ここで食べてはいけない」とじっと我慢をしてその日を待ちました。
  さて、待ちに待った当日、高知を13時に出発。道中、「牡蠣食べ放題は予約したし、宿も予約して準備OKだけど、こんなに早く出発して何するの?」ということになり、「お寺に行こう」「そうしよう」「宿の近くに平賀源内先生遺品館があるよ」「じゃあ、そこも行こう」とあっという間にすばらしいスケジュールができました。
  お寺は、第85番札所の八栗寺を訪ねました。
  八栗寺の命名の由来は、唐へ渡る前の空海が五剣山に登り、仏教を学ぶ念願が叶うか試すために8つの焼栗を埋めたところ、帰国して再びこの地を訪れると焼栗は芽を吹いて成長していたということで八栗寺と呼ばれるようになったそうです。
  八栗寺は、五剣山の中腹にあり、歩くとかなり大変そうですが、私たちはケーブルカーで上がり、楽々とすばらしい景色を堪能しました。
  私たちが行った時には、ちょうど雲の間から太陽の光が差し込む光芒が見られ、神秘的な光景にしばらく見とれてしまいました。
  お寺や神社は、大好きな場所です。心が洗われます。
  次に訪れたのは、平賀源内先生遺品館。
  源内さんは、高松藩の軽輩御蔵番の子として1728年に讃岐志度浦に生まれています。その旧邸が遺品館になっています。
  遺品館は小さな建物ですが、見ごたえのある展示品がありました。
  今現存している源内作のエレキテルの2つのうちの1つが、この遺品館にありました。
  源内さんは、長崎でオランダ製の壊れたエレキテルを手に入れ、これを7年後に復元したとのこと。
  エレキテルとは、摩擦静電気の発生装置。
  オランダで発明され、見世物や医療器具(効果はあやしい?)として用いられていたそう。
  木製の箱型の内部に蓄電器があり、外付けのハンドルを回すと内部でガラスが摩擦され、発生した電気が銅線へ伝わって放電するしくみ。
  遺品館には、エレキテルと同じしくみの装置があって、案内してくださった方が「ハンドルを回してみてください」とおっしゃるので挑戦してみました。
  30回ほどハンドルを回すと火花が出たり、蛍光ランプを瞬間的に光らせたりすることができます。
  小学生の理科の実験のようで童心に戻って楽しむことができました。
  2000年に朝日新聞が行った「この1000年『日本の科学者』読者人気投票」では、1位は野口英世、2位は湯川秀樹、3位が平賀源内でした。
  科学者での堂々3位に驚きますが、源内さんは、発明家・文芸家・陶芸家・画家・本草家・起業家・鉱山家といろんな顔をもっていました。
  土用の丑の日に鰻を食べる風習は、夏になると暑いので鰻が売れなくて困っていた鰻屋が源内さんに相談をもちかけ、「本日、土用丑の日」と書いた張り紙をしたら大繁盛したことがきっかけだということです。
  また、今、世間を騒がせているアスベストにも関係しているのです。
  源内さんはアスベストを秩父山中で発見し、火の中に入れると汚れだけが燃える「火浣布」と名づけて宣伝したとのこと。
  その他にもいろんなことをしていて、年譜を見ると長崎に遊学した25歳ぐらいから毎年いろんなことを手がけているのですが、残念ながら最後は人を傷つけ、52歳で獄中死するという何とも奇想天外な方だったようです。
  ボランティアの方がお世話しているという敷地内の薬草園もおもしろく、一時ハマっていた韓国の人気ドラマ「チャングムの誓い」(16世紀の朝鮮王朝の時代に実在した医女の物語で、薬草の話がよく出てくる)を思い出しました。
  こうして遺品館で、じっくり時間をかけて見ていたらちょうどいい頃合いになったので、待ちに待った「牡蠣食べ放題」のお店に繰り出しました。
  から付きの牡蠣を鉄板で豪快に焼いて、レモン汁・ポン酢・しょうゆ・ケチャップ・マヨネーズ・わさび・からし・にんにく等々、好みでいろんな味つけができるようになっていました。
  このお店は食べ物、飲み物の持ち込み自由というのも魅力的です。私たちは、ワインと日本酒を持って行きました。
  から付きの牡蠣を自分で焼くのは初めてだったので、「初心者なので教えてください」と焼け具合の見極め方をお店の方に伝授してもらって焼けるのを待ちました。
イメージイラスト(やっぱりこたつっていいねぇ)  食べ放題は2時間の時間制限。
  「何個食べたら元がとれる?」「30個は食べんといかんろう」ということで、最初は「なかなか焼けんねぇ。30個食べれるろうか」とあせっていましたが、1時間をすぎたころから「おなかがいっぱいになってきたけど、まだ時間あるね」「あとで牡蠣の炊き込みご飯とお味噌汁も出てくるよ」「ご飯はちょっとでいいよね」と言いながら、ご飯もお味噌汁もおいしかったのでしっかり食べて、2時間待たずにギブアップ。
  その後も旅館で飲んで、「あと1年は牡蠣を食べなくてもいいよね」と言いつつ、「来年は、日本海の温泉宿でカニを食べよう」と懲りない私たちでありました。
 
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