一般財団法人 四国電気保安協会 前に戻る  
 
電気事故未然防止例151:このようにして事故が防げました 徳島支部 技術課
西尾 英教
気まぐれに発生する漏電がお客さまの情報により即解決
  設備の状況
  「漏電警報器(漏電があるとブザーなどを鳴らし警報を出す設備)が鳴っているので点検して欲しい」との連絡があり、よくお客さまのところにお伺いすることがあります。
  あるお客さまで、漏電警報器が鳴っていると連絡をいただき訪問したのですが、現場に行くと漏電は止まっているということが何度もありました。しばらくの期間は予想も付かず、現場で1時間くらい様子を見ていましたが漏電が発生しないので、事情を説明して帰るといったことが月に1回位の頻度で発生していました。そのうちに発生頻度が少しずつ多くなり、そのたびに調査を実施したのですが、原因を特定することができませんでした。警報が発生する時間も不定期で、発生しても10分以内程度で止まり、次はいつ発生するか分からない状況でした。
  発見時の状況
イメージイラスト  ある時、雨天時または雨の後で発生する傾向があることに気が付き、何度か雨の日にお客さまを訪問し、漏電の測定や事業場内の雨漏れ個所の探索などを実施いたしましたが、原因追及には至りませんでした。途方に暮れながら事業場を歩いている時に、従業員の方から声をかけられ事情を説明したところ、「雨が降るとピットに水がたまることがあるので、気が付いた時に水中ポンプで水をくみ出し、終わったらコンセントから抜いている」とのお話をいただき、これだと気付きました。案の定水中ポンプは経年劣化で漏電しており、そのまま使用していると感電の危険性がありました。今まで何事もなかったことに胸をなで下ろすとともに、早速取り替えを依頼したところ、早急に取り替えをしていただき安心して使える状態となりました。
  今後の対策
  お客さまの設備をすべて把握していればもう少し早く原因が追及できたかも分かりませんが、お客さまの設備の使用頻度や使用機器などの詳細についてはすべて把握できない部分もあり、漏電の調査には今回のように解決に時間がかかる場合があります。漏電遮断器の動作では何度調査しても原因をつかめず、お客さまに日常の使用状況の説明や通常と変わったことがないかをお伺いし協力をお願いする場面がよくあります。やはり、日頃設備を使われているお客さまの情報がいろんな問題の解決のヒントとなりますので、漏電などの異常発生時だけでなく、設備変更計画など日常の状況も我々電気保安協会にお話しいただき、電気保安管理に対してのご協力を引き続きお願いしていきます。
 
Copyright Shikoku Electrical Safety Inspection Association. All Rights Reserved.