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見えない「でんき」が見えてくる! だから電気はおもしろい
Part07:健康管理 高知支部お客さまサービス課
契約係長

細川 真由美
  今年2月のこと、遊び感覚で自分の血圧を測定してみたら、170を超える高い数値が出てビックリしました。
  「エー!? そんなハズないよ。血圧計がおかしくなったよー!」とひとり騒ぎながら2回目に挑戦したのですが、結果はさらに悪い数値でした。
  それからも往生際悪く、「一過性かもしれない」と毎日血圧を測ること1週間。やっと高血圧になっていることを自覚しました。
  なにしろ、若いころは低血圧だったので、まさか自分が高血圧になるなんて信じられませんでした。年1回の健康診断でも毎回、「異常ありません」といわれ、血圧なんて全く気にしていなかったのです。
  しかし改めて考えてみると、私の家系は、父方も母方も親族は高血圧の人だらけで、これは遺伝にちがいありません(血は争えない? ついでに書くと、親族の血液型はほとんどB型で、血統書付といっていいでしょう)。
  そんなわけで高血圧の相談相手にも事欠きませんが、誰に聞いても、「早く病院へ行ったほうがいいよ。そして薬をもらったら、一生飲み続けないといけないよ」といわれました。
  でも、一生飲み続けないといけない麻薬のような薬を飲むのはイヤなので「食事療法で治してみせる」と抵抗していました。
  折しも韓国ドラマの「チャングムの誓い」(16世紀の朝鮮王朝の時代に実在した医女の物語で、薬食同源の話がよく出てくる)にハマり、薬膳レシピの本を買ったばかりだったので、さっそく高血圧に効果のある食材を調べてみました。
  とうもろこし、大豆、じゅんさい、セロリ、春菊、人参、にんにく、トマト、とうがん、バナナ、スイカ、桃、ひまわりの種、こんぶ、くらげ、……(覚えきれません)。
  とりあえず、覚えやすいバナナと野菜ジュースを朝食にして、自己流の食事療法で血圧が下がるか試してみました。
  けれどもすぐに効果は出ず、結局、三日坊主で「チャングムの誓い」はあきらめ、病院へ行くことにしました。
  考えてみれば食事療法が続くわけがないのです。長年の懸案事項であるダイエットも、「今日は食べて明日からダイエットしよう」という毎日をおくっている私なのですから。
  それからまた、病院は何科に行けばよいのだろうかと考えること数日。結局、内科に行きました。
  そんなこんなで、私の3週間ほどの血圧騒動は、病院の先生の「高血圧です」との宣告であっけなく片付きました。
  「薬は毎日飲んでください。自分で判断して途中で飲みやめないでください」と、みんなから聞いていたとおり、先生にいわれました。ずっとこれから薬のお世話にならないといけません。
  そして、「できるだけストレスをためないようにして、食生活に気をつけて、軽い運動をしてくださいね」とのこと(薬だけではなく、「チャングムの誓い」もやっぱり大切なのだ)。
  今まで、自分の健康を過信していましたが、次の健康診断まで気付かずにいたら、危ないところだったかもしれません。特に自覚症状もないうちに早めに対処ができてよかったと思います。
  病院では、血圧測定のほかにも、「健康なときの検査結果もあったほうがいいですから」と先生にいわれ、血液と心電図の検査もしました。
  とりあえず高血圧の対処ができたことに加え、これから定期的に病院に通うようになって、ずっと健康管理をしてもらえるのだと安心感をもちました。

  ところで、電気設備の保安管理をしている私たち四国電気保安協会の仕事も健康診断に似ています。
  人間が歳を重ねるとあちこち体の具合が悪くなるように、電気設備も年数が経つごとに老朽化が進みます。放っておくと電気事故にいたることもあります。
  電気設備の異常のないときから、定期的に点検をしておくと、いざというとき「いつもとちがう。何かおかしい」と気付くことができます。そして、電気事故を未然に防止することにつながるのです。
  特に高圧機器については、故障する前に計画的な設備更新することをおすすめしています。
  突然の高圧機器の故障は、急を要する場合が多いのですが、復旧のための機器や人の手配に時間がかかる場合も多く、費用がかさむうえ、生産面や経営面への影響も考えられます。
  場合によると他のお客さまへ影響を及ぼす事態になることもありますので、高圧機器の保安管理は大切です。
  保安担当者は、測定値を記録しているだけでなく、五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)をはたらかせて電気設備の保守管理をしています(味覚をはたらかせて、電気設備の味見をしている人はいないかも?)。
  長年経験している保安担当者は、キュービクルの扉を開けた瞬間に第六感で異常を感じることもあるらしいのです。
  同僚たちは経験豊富な電気設備のお医者さんです。
  急な呼び出しもあり、深夜の仕事もあります。台風襲来時には、不眠不休で仕事をしています。
  電気主任技術者の資格を持っていても現場経験のない私は、そばで尊敬の眼差しで見ることしかできないのですが……。

  先日、私より先に高血圧になった親友Y子からプレゼントが届きました。
  「これから毎日決まった時間に、血圧測定をしたらいいよ」というメッセージとともに届いたものは、毎日の「血圧チェック表」でした。
  几帳面なY子は、ちゃんと毎日、測定値をつけているらしいのです。
  高血圧になったおかげでY子との共通の話題が増えました。
  また飲みながら血圧の話で盛り上がることでしょう。いいものやら悪いものやら……。

 
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