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見えない「でんき」が見えてくる! だから電気はおもしろい
Part04:エネルギーいろいろ 高知支部お客さまサービス課
契約係長

細川 真由美
  「お酒のおいしい季節になってきたね。近いうちにどう?」と友人たちが誘ってくれる季節になりました。
  お酒好きの私たちは、季節に関係なく、年中なにやかやと理由をつけて飲んでいるのですが、こんなふうに誘われると、おいしい日本酒を飲みながら、おいしい魚を食べている光景が目に浮かび、すぐさま「いつにする?」と話にのってしまいます。
  こんな私も、若いころからお酒好きだったわけではありません。地道に経験を重ねてきた結果です。最近やっと、お酒の味がわかるようになってきました。といっても「これは、端麗辛口!」なんてやっている程度ですから、ソムリエへの道は果てしなく遠いようです。
  私は入社2年目に、支店から営業所に転勤になりましたが、転勤後のはじめての給料日、先輩が「ガソリン代の集金です」といって、皆からお金を集めているのにおどろきました。
  「この営業所は車のガソリン代を皆から集金するの?」と憤慨していたら、なんのことはない、ツケの飲み代をシャレ(漢字で書くと「洒落」なので、語源はお酒に関係があるかもと調べてみたけれど、当て字で洒落となったらしい)でガソリン代といって集金していたのでした。
  それにしても、飲まないと仕事ができないというくらい、皆よく体にガソリンを入れていました。いつも満タン以上入れていましたが、そのころ二日酔いになった記憶があまりないのは、若かったせいでしょうか。
  ところで、その当時と比べて、飲み代は、あまり変わっていないと思うのですが、最近、油のほうのガソリン代は急騰して、車にガソリンを入れるのも躊躇(ちゅうちょ)してしまいます。
  原油高の影響をうけて、電気料金なども燃料費調整で値上がりしています。
  標準家庭の電気料金では、月(17年10月分〜12月分)に111円ぐらいの値上がりなので、家計をおびやかされるほどではないでしょうが、使用量の多い高圧受電の事業場では値上がり金額も大きくなります。
  これを契機に、自然エネルギーに関心をもつ人もあるでしょう。
  自営で美容関係の仕事をしているA子もそのひとりのようです。
  先日会ったとき、唐突に「太陽光発電って、お湯が出てくるアレ?」と聞かれました。
  私にとって知らないとはずかしい、電気にかかわる話なので、まじめに答えました。
  太陽光と太陽熱は、よく勘違いされます。
  「直接お湯になるのは、太陽熱温水器で、太陽光発電とはちがうものなのよ。太陽光発電は、太陽の光を直接電気に変えるもので、住宅の屋根の上に設置された、黒いパネルみたいなものを見たことがあるでしょう。あれが太陽光発電の電池。ただし電池といいながら、電気を貯めることはできないけどね。発電した電気は、電力会社からの電気と同じように、住宅内の照明器具や家電製品に使えるのよ」
  「どれくらい発電できるの?」
  「一般的なものだと、晴れの日の昼間で3kWぐらい。ふつう昼間は、一軒で3kWも電気を使わないから余った電気は、電力会社に売っているの。逆に夜は発電しないから電力会社から電気を買っているのよ」
  A子の質問は、なかなかするどい。
  「電気は目に見えないでしょう。どうやって売ったり買ったりしているの?」
  「電力会社から住宅向きの電気をはかるメータと、住宅から電力会社向きの電気をはかるメータと、それぞれメータをとりつけているの」
  「電力会社に売ってもうけるの?」
  「設置費用は、だんだん安くなっているけれど、設備投資した分を短期に回収することは、まだむずかしいみたい。今設置している人たちは、もうけよりも、自然エネルギー自体に関心のある人たちでしょうね」
  A子の質問は、これで終わってくれません。発電の種類にまで、話はすすんでいきました。
  自然エネルギーを利用した発電で、すでに実用化されているものは、水力発電や地熱発電(火山帯の上につくられる発電所なので、四国には地熱発電所はありません)があります。
  太陽光、太陽熱、風力、雪氷熱は、まだ普及段階といわれています。
  太陽光発電は、自然エネルギーを利用した発電で、一般住宅でも設置できる発電所として、年々設置戸数が増えてきています。
  風力発電所は、四国内に既に何カ所かありますが、高知県では平成18年春に、葉山風力発電所(1,000kW×20基)と大月ウィンドファーム(1,000kW×12基)が営業運転の予定です。私たちは、もうすぐ壮観な風景を目にすることができるでしょう。
  また、自然エネルギーではないですが、最近よく話題となる燃料電池は、従来型エネルギーの新しい利用形態として注目されています。
  燃料電池は、水素と酸素を化学反応させて電気をつくります。水の電気分解と逆の原理です。
  水素は、都市ガスやLPガスなどから取り出し、酸素は空気中のものを利用します。発電の際には、水しか排出されず、振動や騒音もありません。
  家庭用では、1kW程度のものが商品化されましたが、まだまだ高価なので、一般に普及するのは数年先のようです。
  石油が、あとどれくらいあるかという目安にされる可採年数は、約40年といわれています。40年というとすぐです。私たちの生きている間に石油は、無くなってしまうかも知れません。
  石油に代わるエネルギーを求め、いろいろな研究がすすんでいますが、私たちは、今のエネルギーを無駄づかいすることがないよう、ひとりひとりが心がけなければなりません。

 この冬はウォームビズをいわれています。夏のクールビズは、男性だけが対象みたいに、ノーネクタイ、ノー上着といわれていたけど、今度は女性にも関係ありそうです。
 ウォームビスは、暖房の設定温度を20℃にして「働きやすく暖かく格好良い」服装とのこと。
 でも、事務所では、ばばシャツと厚手のタイツ、外に出るときは、ごわごわ防寒着で毎年冬をのり切っている私には、あまり関係ない話のようです。それが格好良い服装かといわれると困るけど。
 寒くなったら、早く帰って、熱燗を一杯飲んで、ほどよく温まったらすぐ寝ましょう。アルコールで体内発電! なんちゃって。
イメージイラスト(太陽光発電) イメージイラスト(風力発電)
 
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