一般財団法人 四国電気保安協会 前に戻る  
 
電気事故未然防止例137:このようにして事故が防げました 愛媛支部 宇和島事業所
佐伯 浩一
水は配管の継ぎ目から
  発見時の概要
  あるお客さまの年次点検(年に1度電気を止めて漏電や電気機器に異常がないか点検すること)での出来事です。いつものように電気を止めて、低圧絶縁抵抗測定ならびに点検を実施するため分電盤内のカバーを開けたところ、分電盤の底には水が溜(た)まっていました。また、内部全体は水滴が付着して配線用遮断器(ブレーカ)の配線を止めるネジにも錆が発生し分電盤内各配線の絶縁抵抗が低下(0.5MΩ)していました。
  原因
説明図  詳しく調査したところ、空調器に配線している配管のつなぎ目の所が劣化し、隙間(すきま)から雨水が浸入して配管内部に溜まったものです。その溜まった水が分電盤内にあふれて水滴が発生し、ブレーカのネジ類に錆が発生していました。
  対策
  早速、応急処置として、パイプのつなぎ目に防水処理を施し、水が浸入しないような処置をしました。その後、お客さまへ「湿気が電気設備に対していかに悪影響をおよぼすか」を説明し、今回の水の浸入個所の改修をお願いしました。
  予想される事故
  今回の年次点検で絶縁抵抗測定および端子のゆるみの有無の確認のため分電盤内部のカバーを取り外した際に発見できたもので、もしこのままの状態で放置していれば、絶縁抵抗がもっと悪くなり、漏電して感電事故や停電事故を起こします。また、錆の発生により端子部が接触不良になりブレーカの過熱焼損、機器の焼損事故につながります。もし今回発見できなかったらと思うと、身の縮む思いがしました。
  事故防止には、異常の早期発見が大切であり、常日頃の細かな点検が必要であることを再確認しました。
 
Copyright Shikoku Electrical Safety Inspection Association. All Rights Reserved.