一般財団法人 四国電気保安協会 前に戻る  
 
電気事故未然防止例133:このようにして事故が防げました 愛媛支部 技術課
郷田 昌三
あれ、B種接地線がないぞ?
  発見時の概要
  変圧器の低圧側(100Vまたは200V)は、変圧器の内部故障等により高圧側(6,600V)と混蝕を起こし、高圧の電気が侵入して、人身災害の発生や電気機器の損傷となる恐れがあります。このような場合の保護方法として、B種接地工事を施工します。
あるお客さまの月次点検にお伺いしたときのことです。キュービクルの一般電灯用変圧器盤内を外観点検しているとき、「おや、何か変だな」と感じました。変圧器の低圧端子部に何かが足りないのです。そうです、B種接地線が変圧器の低圧端子部に接続されていないのです。確かに、一般電灯用変圧器盤内の下部にある接地極端子からは、B種接地線が立ち上がっているのに、肝心のその先端の圧着端子部が変圧器の低圧端子部に接続されていないのです。早速、連絡責任者の方に「このまま使用していると混蝕事故時には、人身災害の発生や電気機器の損傷となる恐れがあります」と説明しB種接地線の接続をお願いしたところ、数日後に改修していただけました。
写真画像
  原因(想定)
B種接地線の先端の圧着端子部が梱包材でカバーされ、インシュロックで盤内に固定されていた。
盤内のB種接地線の絶縁被覆が黒色であったため、引き出しの幹線(同様に黒色)と区別ができなかった。
この電灯用変圧器(3φ変圧器)はY結線で中性線端子が引き出しタイプであり、中性線と線間が100Vになっていて、一般的な電灯用変圧器(1φ変圧器)の端子の引き出しではなかった。
  今回発見できた理由
Ioの測定ラベルを貼り付けるため、B種接地線を盤内の下部にある接地極端子部から変圧器の中性線端子部まで、目視によって確認したことによる。
  対策
接地の確認は、対象機器ごとに機器接地端子部まで接地線の接続が施工されているかを確認するとともに、対象機器ごとに機器接地端子部において接地抵抗測定を実施することが重要であると考えます。
 
Copyright Shikoku Electrical Safety Inspection Association. All Rights Reserved.