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電気事故未然防止例127:このようにして事故が防げました 徳島支部 技術課
細川 久
高圧引込開閉器の異常診断
  発見時の概要
写真画像  電気設備の点検は、測定器を用いて行う点検や外観点検等がありますが、当初考えていたこととは別の予想外な不良が偶然発見されることもあります。
  あるお客さまでの出来事です。このお客さまの引込開閉器は外観にさびが発生し、見るからに怪しげな様相を呈している状態でした。しかし、毎年の年次点検では絶縁抵抗の値に異常は認められず、外観から見て取れるような異常データはありません。しかし、何か気にかかり、月次点検のたびに何とか内部を点検する方法はないかと考えていたある日、近所で四国電力配電線での停電工事があることを知りました。このチャンスを逃してはならぬと思い、電力会社に相談して、配電線に取り付けられていたお客さま専用の開閉器を開放していただきました。さっそく疑惑のある開閉器の蓋を開いてみてびっくり! 外観から想像されたそれとは別に、内部は明らかに雷害によると思われる機器の損傷があり、よくこの状態で今まで何も起こらなかったものだと関心するやら肝を冷やすやら。すぐにお客さまに内部の状態を見ていただき、このままでの使用ができないことを説明し、開閉器を取り替えていただくことができました。写真を見ても分かるとおり、内部は明らかに雷の異常電圧が入っており、このまま使用していたら停電事故になっていたのは確実でした。
  今回の電気事故の未然防止は外観の状態から予想したことが、予想外に重大事故につながる不良個所を発見できたラッキーな一面もあります。しかし、結果的にお客さまに停電事故等のご迷惑をおかけしなかったことが大きな収穫であり、基本的な点検がとても重要であることをあらためて実感した出来事でした。
  原因(想定)
  過去に近所で落雷があり、その時高圧開閉器内部に雷の異常電圧が入り、内部機器を傷損していた。
  予想事故例
  高圧開閉器内部での絶縁不良による地絡事故や短絡(ショート)事故、内部機構不良による開閉操作不能事故。
 
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